特許申請の事例集(制御系システム編)

1例目
◆お客様の属性:ベンチャー企業の経営者(40代男性)
◆発明の技術分野:情報通信系
◆特許出願とほぼ同時に審査請求
◆拒絶理由通知1回、審査官との面接実施
◆早期審査制度を活用
◆弁理士費用:特許出願40万円、意見書・手続補正書12万円、審査官面接4万円、登録成功謝金14万円
※実際の事例に即してはおりますが、適宜修正しています。

お問い合わせから特許出願まで

6月 7日 電話でのお問い合わせ(昼食外出中だったので、折り返しにする)
6月10日 1回目の打ち合わせ(場所:弊所)2時間程度、出願に向け資料作成を依頼
6月17日 しばらく連絡が無かったため、資料の提出を催促
6月21日 作成を依頼した資料を受領
6月22日 2回目の打ち合わせ(場所:お客様の事務所兼ご自宅)1時間程度、細かな資料作成を依頼
6月25日 資料を受領、特許出願書類の作成開始
7月 9日 完成した草案について、電子メールにてチェック依頼
7月12日 チェック結果到着、特許出願

 2件の特許出願をご依頼いただきましたので、本件と別の件を並行進行させていました。起業前、比較的大きな企業で技術系のお仕事をされていて、特許の仕組みは何となくご存じだったので、スイスイと特許出願まで案件が進捗していったとの印象です。本件は、特許出願と同時に出願審査請求も行うよう指示を頂きました。
 後に、起業された会社のロゴに関し、商標登録の手続きもご依頼いただきました。

出願審査請求から特許査定まで

 7月12日 出願審査請求、早期審査に関する事情説明書の提出、出願審査請求料減免申請(開業1年目なので、特許庁の審査料▲50%)
 9月14日 拒絶理由通知(1回目)の到着
10月 4日 拒絶理由通知の対応方針を受領
10月18日 拒絶理由通知の対応について打ち合わせ(場所:弊所)
10月22日 意見書、手続補正書の草案を作成し、電子メールにてチェック依頼
10月27日 特許庁審査官と面接
11月 5日 審査官との面接を受けて、意見書、手続補正書の草案を加筆修正し、チェック依頼
11月 8日 チェック結果到着、意見書、手続補正書を特許庁に提出
12月28日 特許査定の通知

 本件は早期審査制度を利用しましたので、審査期間が2月程度と通常より相当短いです。ちなみに、中小企業、個人が出願人であれば、早期審査制度を利用することはそうハードルが高いことではありません。
 また、出願人が設立1年未満でしたので、出願審査請求料の減免申請を行いました。これで、7-8万円程度の費用を削減できました。
 本件の拒絶理由対応で、相当私の白髪が増えました(笑)。考えに考え抜いて、審査官への反論を考えたということです。いい反論案だなと思って審査官面接を行ったところ、あまり感触が良くなかったので、そこから更に反論理由を1つ考え出し、藁をも縋る思いで意見書と手続補正書を提出しました。
 年の瀬も押し迫った年末12月28日、特許査定(特許登録を許可する旨の通知)が届きました。あまりにも嬉しいプレゼント(特許査定)だったので、思わず一人でガッツポーズをしてヤッターと叫んでしまいました。もちろん、すぐにお客様にも電話を入れました。

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2例目
◆お客様の属性:中堅企業の経営者(40代男性)
◆発明の技術分野:機器制御系
◆特許出願から数か月後に審査請求
◆拒絶理由通知2回、審査官との面接2回実施
◆早期審査制度を活用
◆弁理士費用:特許出願40万円、意見書・手続補正書12万円×2、審査官面接4万円×2、登録成功謝金14万円
※実際の事例に即してはおりますが、適宜修正しています。

お問い合わせから特許出願まで

3月24日 電子メールでのお問い合わせ
3月29日 1回目の打ち合わせ(場所:弊所)2時間程度、必要資料の作成を依頼
4月19日 2回目の打ち合わせ(場所:弊所)1時間程度、特許出願書類の作成開始
5月 6日 完成した草案について、電子メールにてチェック依頼
5月10日 チェック結果到着、特許出願

 関東の会社の方ではありませんが、何故か、私を見付けて依頼してくださいました。歴史の古い会社で、かつ、技術系の会社であるにも関わらず、会社として初めての特許出願とのこと。非常に頭の切れる方だったので、特許出願の経験が無くても、私が要求する資料はキッチリ揃えてくださいました。おかげで充実した内容の特許出願ができたと思います。

出願審査請求から特許査定まで

 7月 1日 出願審査請求、早期審査に関する事情説明書の提出
 8月20日 拒絶理由通知(1回目)の到着
 9月10日 対応方針の打ち合わせ(場所:弊所)
 9月15日 意見書・手続補正書のドラフト作成
 9月20日 手続補正書案を持参の上、特許庁審査官(1回目)と面接
10月10日 意見書・手続補正書の提出
11月 1日 拒絶理由通知(2回目)の到着
11月23日 対応方針の打ち合わせ(場所:弊所)
12月 8日 意見書・手続補正書のドラフト作成
12月13日 手続補正書案を持参の上、特許庁審査官(2回目)と面接
12月15日 対応方針の最終打ち合わせ(場所:弊所)
12月20日 最終打ち合わせを受けて、意見書、手続補正書の草案を加筆修正し、チェック依頼
12月21日 チェック結果到着、意見書、手続補正書を特許庁に提出
 2月 1日 特許査定の通知

 本件も、神経を相当すり減らす案件でした。おかげで白髪が増えました(笑)。
 まさか、2回も拒絶理由通知をくらうとは思いませんでしたが、拒絶理由通知を読むと、審査官の意図が汲み易く書かれており、拒絶理由の意図が全く分からないという最悪のパターンは免れることができ、その点では良い審査官に当たったのかも知れません。ただ、審査官の意図は分かるのですが、それを如何に回避するか、お客様と1回の打ち合わせにつき2-3時間ぐらい掛けて知恵を絞ったことを思い出します(あーでもない、こーでもないとずっと言い合っていました)。
 2回目の拒絶理由通知については、審査官の意図を完全に読み切れたので、審査官面接後お客様から「先生が打ち合わせの時仰っていた通りでしたね」と言っていただくことができました。
 本件、2回目の審査官面接で、ほぼほぼOKを貰っていましたので、特許査定が届いた時には「届くの遅かったねえ」といった感じです。でも、2回も拒絶理由通知をくらった後なので、特許査定の通知を受けた嬉しさはひとしおでしたねえ。当然、通知受領後すぐに「お疲れ様でした。やっと特許査定が届きましたよ」とお客様に連絡を入れました。

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